| その中でも。移動体の無線LANを積極的に進めているのがモバイルインターネット株式会社(略称:MIS、本社:東京都新宿区、代表取締役:真野浩、http://www.miserv.net/)である。 |
モバイルインターネット株式会社のホームページ
(http://www.miserv.net/) |
| MISが進める「街角無線インターネット」事業は、いうならば「電柱のアクセスポイント化」である。MISが提供するサービスは、PHSや携帯電話で実施されているデータ通信サービスを最大11Mbpsという高速ブロードバンドで実現する。光ファイバーやCATV、ADSLなど有線回線が敷設された電柱などに数十〜数百メートルおきに無線ルーター(基地局)を設置して安価、定額、常時接続の無線インターネットを実現している。MISのサービスの特徴は、社名にもあるように移動しながらのインターネット通信を可能としている点である。これはルーターのハンドオーバー機能を使ったものであり、基地局間のシームレス通信を可能とする。また、不特定多数のユーザーが安心して使用できる暗号を使ったセキュリティ確保も実現されている。常時接続であるから、この無線LANとインターネット電話を組み合わせれば、電話料無料(ただし無線LAN接続料、インターネット接続料は必要)となる。携帯型のインターネット電話機が開発されれば、親泣かせの子供の携帯電話料金を大幅に軽減することも可能になるだろう。 |
無線LAN注目の背景 |
| 無線LANが注目される背景には、接続料金の安さがある。NTTコミュニケーションは月額1000円から2000円、MISは2000円台前半である。また、高速・大画面のインターネット通信を可能とする点も魅力のひとつになっている。これはNTTドコモの次世代携帯FORMA(フォーマ)の液晶画面は2インチ程度、速度も毎秒384キロビットである点と比べると比較にならない優位性をもっている。また、FORMAの通信料金がパケット制であるため、画像や動画など大容量データを交換するととんでもない料金になる点でも、常時接続・定額制の無線インターネットが有利な点である。さらには、FORMAの基地局を建設するのに1基数億円かかるのに比べ、無線LANの基地局は10万円前後である。圧倒的な低コスト――これが、無線LANに多数の事業者が参入してくる理由である。技術革新、ブロードバンド時代のビジネス革新のひとつがここからも始まる気配が感じられる。
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